新年のご挨拶

新年おめでとうございます。

未だコロナ禍により今までとは違う日常の中で新しい年である卯年がスタートしました。動物では「兎」が当てられておりますがイソップ物語に「兎と亀」の話がございます。兎と亀が競争し、兎は足の速いのを自負して途中で寝てしまう。足の遅い亀は休まずに行き、寝ている兎を追い越し、忍耐で勝利を得るという話です。私達は経験や知識等が身に付いて来ると、ついつい油断をしてしまう事が出て来ます。禅語には「脚下照顧」という言葉があり、改めて自分自身の足元(己の心)を照らし確かめながら一歩一歩着実に進んで行く事を諭した言葉です。
今年も何かと不自由な暮らしを余儀なくされる事が多々出てくるかとは思いますが、そこは油断せず、皆様が足元をしっかりと照らし確かめながら歩んで行けます事を心よりご祈念申し上げ新年の挨拶とさせて頂きます。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
光明寺住職・渡邉徹範 

合掌

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